企業のメディアには、色々なものがあります。その中で、とりわけ重要視されているのが企業サイトです。昨今では、自社の商品やサービスをオンラインで発信し、顧客や潜在顧客を購買行動に導くツールとして、オウンドメディアと称されています。オウンドメディアの運営においては、コンテンツマーケティングという考え方が重要です。コンテンツマーケティングとは、自社がターゲットとする顧客、あるいは潜在顧客が関心を持つコンテンツを自社サイトに掲載し、問い合わせフォームに顧客の属性情報を記入してもらうなど、何らかのレスポンスを得るための有効な手法です。このマーケティング施策を成功に導くためには、コンテンツを継続して作成・掲載することが鍵となります。オウンドメディアの立ち上げ当初は、運営担当者が記事の執筆を兼任することが多かったようです。しかし時間が経過するにつれて、記事の内製化にも息切れが生じ始めます。その理由は、記事作成の時間が取れない、記事のネタが底をついたなど、企業により様々です。そこで注目されたのが、記事代行サービスです。今回は、記事代行サービスを利用するにあたり、そのメリット、デメリットについて分かりやすくご説明します。また、お薦めの記事代行サービス会社を、併せてご紹介します。
この記事の目次
記事を外注することのメリット
ここでは、記事を外注することによる、メリットについて考えてみましょう。
1-1 効率よく継続してコンテンツを増やせる
前述したように、オウンドメディアを始めた頃は、運営担当者に多少の文才と、自社の商品・サービス、業界に対する知見があれば、記事の執筆も問題なくこなすことができたでしょう。しかし良質の記事を、ある程度の分量、継続して掲載することが求められると、担当者だけでは手におえなくなりました。企業サイトの運営においても、SEO対策は避けては通れない課題となっています。検索エンジンにサイトが評価され、検索結果ページの上位に表示されることは、サイトへの自然流入率を上げるためにも重要です。サイトが評価されるには、良質な記事を増やし、コンテンツのボリュウムを充実させることが近道です。記事作成代行サービスに記事の執筆を依頼することで、一定量の記事をコンスタントに確保することが可能になります。また、記事作成代行サービスでは各社とも、一定のスキルや実績を有するライターを抱えていることが多いようです。加えて、校閲・校正、場合によっては専門家と提携して、監修までこなす業者もあります。従って、納品された記事は事実に基づき、正しい日本語で書かれた文章ということになります。このように、良質な記事を定期的に確保できることは、記事を外注する上で、大きなメリットと言えるでしょう。
1-2 記事作成にかかるコストを削減できる
オウンドメディアの運営と一口に言っても、多岐に渡ります。自社サイトに掲載するコンテンツの企画・制作、SEOを意識したキーワードの調査、記事の作成と校正・校閲、編集作業、コンテンツの分析と改善、広告の運用など。記事の作成、校閲・校正作業は外注することで、限られた時間とリソースを他の業務に振り分けることができます。メディア担当者は、メディアの価値を向上させるために、あらゆる方向に目を配り、ディレクション業務に専念することが可能になります。
記事を外注するデメリット
では、記事を外注することで、どのようなデメリットが生じるでしょうか。
費用が高額になることがある
記事の作成を、社内でこなす分にはコストはかかりませんが、外部の業者に頼るとなると、当然、費用を見込んでおかなければなりません。
記事を外注するには、2通りの方法があります。1つは、「クラウドソーシング」と呼ばれるものです。これは、インターネットを介して、不特定多数のライターに仕事を依頼する形式です。仕事を依頼したい側と仕事を請けたい側を、クラウドを利用したプラットフォームで繋ぐ代行サービスです。大量の記事を、安価に確保したい場合に便利なサービスです。もう1つが記事作成代行サービスになりますが、良質な記事を継続して調達できる反面、クラウドソーシングに比べて費用は高額になります。
思い通りの記事が納品されないこともある
記事代行サービスでは、記事の作成依頼を受けると、エージェントが依頼側の企業にヒアリングを行います。コンテンツ制作の企画と、クライアントの意向を把握し、抱えているライターの中から適した書き手を選び出します。記事代行サービスが提携しているライターであれば、一定の実力は担保されていますから、質の面では遜色ない記事を確保することはできるでしょう。ただし依頼する側は、ライターと直接やり取りすることはできません。そのため、納品された記事が、こちらの意図する内容になっていないこともあり得るのです。これを防ぐためには、企業のプロフィールやサイトの性格、コンテンツ制作の目的をエージェントに十分に伝え、綿密なすり合わせを行っておくことです。
記事作成代行サービス比較/5社
「かくたま」
2008年の創業以来、一貫してSEOを念頭に置いたコンテンツマーケティングに取り組む、サイトエンジン株式会社が運営する記事代行サービスです。SEOを意識したキーワード調査、競合サイトの分析、記事の企画・作成、品質管理など、ワンストップで対応しています。2020年9月時点で、累計18,000本以上の記事作成実績を誇ります。
https://cakutama.com/
「記事作成代行Pro」
SEOに貢献することをモットーに、低価格で高品質な記事を作成する記事代行サービスです。専任ディレクターがクライアントからヒアリングを行い、サイトの来訪者を意図したページに誘導する記事構成に落とし込みます。SEO特化型の記事を提供して、PV数を223倍に跳ね上げた実績を持ちます。
https://article-pro.com/
「ZETTON」
発注から納品まで、専属のディレクターが担当するため、クラウドソーシングに付き物の、ライターとのやり取りや記事の検品、管理業務など、煩雑な作業から解放されます。1記事からの少量発注や、1,000記事以上の大量発注まで、フレキシブルに対応しています。
http://www.writing-zetton.com/
「HELP YOU」
専属ディレクターの指揮のもと、専門のスキルを持ったアシスタントがチーム制で色々な業務に対応しています。サイトのコラム記事や、メールマガジンやSNS投稿用の原稿、校正作業なども月々定額制で請け負っています。アシスタントには、様々な業務に携わっているので、契約時間であれば記事作成以外の要望にも応えます。
https://help-you.me/
まとめ:企業のメディア運営者は、記事代行サービスを上手に利用して、経営資源を有効活用しましょう。
オウンドメディアを運営する上で、良質なコンテンツの継続的な確保は、何よりも重要視されています。とはいえ、自社で記事の作成を内製化すると、限られた人的ソースを記事作成に割かれ、メディア運営に支障をきたすこともあり得ます。これは本末転倒というもので、この問題を解決するために、記事作成を外注するという選択肢があります。
メディア担当者の方は、記事代行サービスを上手に利用することで、人材などの限られた経営資源を、他の業務に振り分けることが可能になります。記事代行サービスを賢く活用して、自社のオウンドメディアの価値を最大化しましょう。